「長谷川豊さまの「透析問題」から学ぶこと、福島智先生に見えた光」

本日発売!!現代人が抱える69の悩みを解決!!
村西とおるの新刊「大人の相談室」
全国のコンビニエンスストア、サークルK、サンクスにて10月4日~
ファミリーマートにて11月8日~販売開始!(※一部の店舗を除きます)

 

 

 

TVアナウンサーの長谷川豊さまが「人工透析患者は自己責任。人工透析の高額医療保険を受ける資格などない、無理と泣くならそのまま殺せ」とやって、人間の命を恐ろしいほど軽視している発言、と物議を醸しております。

長谷川さまの頭の中には、贅沢三昧をした挙句、運動不足の肥満となり糖尿病を発症させた自堕落な人々の姿がイメージされているのでございましょう。

が、この論法でいけば肺ガンの患者などもタバコを吸った自己責任、として保険適用の治療を受ける資格がない、ということになります。

ストレスを発散させるために嗜んだアルコール摂取によって、そのことが原因で肝臓や胃や大腸、心臓に至るまで様々な病気を発症させるといわれています。

これらも自己節制できない愚か者の暴飲暴食、として断罪されるのでありましょうか。

ご案内のように糖尿病は極めて遺伝的要素の高い病気でございます。

同じような生活をしていても糖尿病になる人とならない人がいます。

最近の医学では糖尿病の多くは遺伝子の働きに大きく影響されることが分かっています。

また肥満や飲食とは関係なく細身でありながら糖尿病にかかられる(2型糖尿病)お気の毒な方々もおられます。

そうした人々への配慮もなく、ひとくくりにして「贅沢による自己責任」と決めつけるのはいささか短慮といわざるをえません。

長谷川さまの「糖尿病患者に対する毒づき」が、一部説得力を持つものと評価されていても、非難の的となっているのは、その糖尿病患者に対する無慈悲な発言の「異常さ」にあるのではありません。

アナウンサーという公的立場にある人間の、弱い立場にある人間に対する思いやりの無い言葉、に疑問をつきつけられているのです。

運に恵まれて世に出ている人間は常に、運から見放されて辛い立場にある人間に対する気遣い、思い遣りが求められています。

長谷川さまは、その思い遣りが欠如している、と責められているのでございます。

長谷川さまはフジテレビ時代、ニューヨークでの経費を私的に流用した、との疑いをかけられ、局を去られました。

その後は古巣のフジテレビを悪し様に罵るなど、なにかと問題児でございます。

捨てる神あれば拾う神あり、となって、MXTVや地方局でのキャスター、コメンテーターのお仕事にありつかれたのでございますが、この度の舌禍事件が災いとなり、テレビ大阪、読売テレビのお仕事は降板となられました。

お気の毒、ではございますが、今一度自らの増上慢な物言いがどこから来ているのか、思考回路の点検をなされるのが身のためでございましょう。

毒舌が許されるのは、毒舌を自分より強い立場の人間に向かって吐く、時でございます。

自分より弱い立場の人間に毒づいてどうする、というのでございます。

どんな病気でも好きでかかられている人間は一人もおりません。

一見飽食に明け暮れた自業自得の怠け者に見える人間でも、心の内には誰にも言えぬ葛藤や悩みを抱え込んだ末に不摂生な生活に陥り病気を発症させているのでございます。

ストレスをスポーツで解消できるタイプの人間は幸いです。

が、朝早くから夕暮れ時まで、切った張ったのビジネスの最前線で生き馬の目を抜くような激しい戦いを強いられ、終業後は精根尽き果ててスポーツどころではないビジネス戦士がいるのでございます。

ささくれ立った神経を落ち着かせるためにはゲップが出るほどに大メシを喰らい、浴びるほど酒を飲んでようやく一息つくのでございます。

イケナイ、イケナイ、と分かっていても、そうでもしなければとても精神がもたない日々、でございます。

そして糖尿病の発症と人工透析への道、を駆け上がったのでございます。

ビジネスの最前線を知る手前どもは、とても長谷川さまのように「人工透析は自堕落の自己責任」などと嘯く芸当はできません。

つい先日も、手前どもの知人の証券会社に勤めている男が糖尿病を患った末、人工透析のお世話になることとなりました。

人工透析のお世話になる前に、なんとかセルフ・コントロールができなかったものか、と悔やまれるのでございます。

彼の仕事内容を知るにつれ、人工透析もやむなしではなかったか、との感を強くした次第でございます。

彼はお客の資金を運用する証券マンでございましたが、主に小豆、大豆の先物相場を担当しておりました。

ご案内のように先物取引は、FXと同じように証拠金でその10倍のものの「商い」が可能な世界でございます。

それ故、通常の株式相場では、いくら相場に負けても有り金がゼロになるだけでマイナスになることはないのでございますが、先物取引では証拠金の何倍もの相場を張っておりますので、一度目が狂い始めますと、アッという間にゼロではすまず、マイナスに転じてしまうのでございます。

例えば1千万円の金を証拠金で相場を張って10倍の1億の商いを行っていたら、相場がマイナスに走り1割5分下がったとしますと、1億の1割5分、1500万円のマイナスとなります。

元金の1000万円は消え、加えて500万円の損失が発生するというわけです。

こうした相場にかかわっておりますと、いかにお客の金とはいえ、気が休まることはありません。

また、お客から信用されて、任され、自分の裁量で相場を張っているケースもございます。

高額な利益配当を約束されての仕事でございますから、他人事ではありません。

気が休まる暇がないのでございます。

1日で1000万負けた、2000万勝った、の世界でございますから、いかに勝つ時もあって負ける時もあるのが関ケ原、と思い込もうとしても、心の底の泡立ちをおさえることができないでのす。

沸き立った神経がようやくおさまるのが、酒を浴びるほど飲んだ午前1時頃、という毎日を過ごしております。

糖尿病どころか胃も肝臓もボロボロで、降圧剤を飲んでの日々でございます。

これをもって「自己責任」と切り捨てることは容易でございますが、こうした人間力の限界と思えるほどの過酷な現場が、現代社会のビジネスの最前線なのでございます。

原稿を棒読みしていれば事足りるアナウンサー風情には、とても務まる世界ではございません。

誰もが与えられた役割を果たすために、全能力をあげて戦い抜いています。

そうした労働を強いられている人たちに敬意を持つことができず、人間の事象を紹介するアナウンサーの仕事がよくも務まるものだ、と呆れるばかりでございます…

この続きは「まぐまぐ!」でお読みください...
この続きは「まぐまぐ!」でお読みください…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です