「ジャニー喜多川さまの性犯罪の遍歴」

 

近くに大型スーパーがオープンしました。入口から大変な賑わいです。連れられて店の中に入ってみました。
 
コンビニや「まいばすけっと」ぐらいしか行ったことがありませんでしたので、その品揃えの豊富さに圧倒されました。
 
魚売り場に行ってみると、新鮮で安いのです。
 
コンビニや「まいばすけっと」では売られていないウナギのかば焼きが、丸ごと1匹1200円弱で売られているのです。
 
ウナギはこのところ、とんとご無沙汰でございます。たまにはフンパツしても罰は当たらないだろうと手提げカゴに入れました。
 
肉売り場の前を通ると、小学校低学年ぐらいの男の子が母親に向かって「ママ、このハムとベーコンが食べたいよ」とオネダリしていました。
 
若い母親は聞こえない風を装っています。
 
「ねえ、ママってば、このハムとベーコン買ってちょうだいよ」と男の子は尚も母親に食い下がっています。
 
「家に同じようなものがあるからいいでしょう」と母親は男の子を窘めました。
 
「家にあるのは魚のソーセージじゃないか、僕が食べてみたいのは、このハムとベーコンなんだよ」と母親のスカートの裾を取って駄々をこねる男の子でした。
 
母親が手にしている買い物カゴの中には、納豆と豆腐と油揚げが入っていました。
 
着古したお洋服を召されています。ひょっとしたら母子家庭なのかしらん、と思いました。
 
いくら愛おしい我が子にオネダリされても、財布の事情が許さないのでしょう。
 
母親の表情に悲しみが浮かんでいました。
 
子供が食べたがっているものを食べさせることのできない親の辛さが痛いほど伝わってきました。
 
叶うなら、手前どもが、ハムとベーコンを買ってあげたいとさえ思いました。
 
母親に連れて行ってもらったデパートの食堂で、鉄火巻きを頬張っていた子供の頃を思い出したのです。
 
母親は自分は何も食べずに、ただ黙って手前どもが食べているのをジッと見ていました。
 
「母ちゃんも食べればいいのに」と言うと母親は「いらねぇ、母ちゃんはいつもそんな寿司なんか食べてるから、心配すんな、お前が好きなだけ食べろ」と言って優しく微笑していました。
 
あの日のことを思い出して、目頭が熱くなったんです。
 
母親にハムとべーコンを買ってもらえなかった少年でしたが、近くで「生ハム」の新製品を試食させている販売員の女性がいました。
 
販売員の女性は…

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