「母ちゃんが仁術に導かれて逝った時」

 

知人の好色家の「好きモノ」ぶりは尋常ではありません。
 
観光業を起こし、一代で200億という巨大な資産を築き上げた「立志伝中の人物」ですが、男は「女性」を最大の生き甲斐にしています。
 
現在は手前どもと同じ古希を迎えし年代ですが、90までは現役で突っ走りたい、などとオ〇ンコオリンピック選手のようなことを口走る「好きモノ」なのでございます。
 
これまで儲けてきた金の少なからずを女性に貢いできました。
 
女性の好意を金で買うことに何の違和感も持たない「己の分際を知る」好色漢でございます。
 
そのスケベが、ずうっと前に、まだ女性が「潮を吹く」ことが一般的でなかった時代、深刻な顔をして手前どもを訪ねてきたことがありました。
 
男は若い娘の愛人が行為の最中に「尿を漏らす」と悩ましげなのでした。
 
「専門家のアンタなら、女の娘が尿漏れをしなくなる方法を知っているかと思って訪ねてきた。その方法があったら教えて欲しい」と言うのです。
 
「バカなことを言っちゃいけないよ、それは“潮を吹く”と言ってね。感じる女性であれば我慢できなくなる生理現象なの。いわば女性のステータスといってもいいこと。“ションベンを出すような無礼なマネはヤメロ”などと窘めることなく、大いに楽しんだらいい」と励ましてやりました。
 
このことがあって、その後何の便りもなく過ぎましたが、つい先日、久しぶりに男から電話がかかってきました。
 
さしたる用事もなく、ただ自分の好色ぶりを自慢したい、との思いに駆られての電話の内容でした。
 
見栄っ張りのヘンタイ、でございます。
 
男は電話口で「最近凄い潮を吹く女の娘と付き合っているんだよ」と、まるで「潮に魅せられし“潮名人”のごとき口調で語るのでした。
 
「とにかく潮の吹き方がハンパじゃないんだよ、信用金庫に勤めている銀行員の素人なんだけど、潮を吹いて吹きまくるんだよ。バーッとクライマックスがやってくると、ものすごい勢いで潮を吹くんだ。“吹く”というより、アレは“吹き上げる”といったほうが正しいような気がする。
 
オレの胸から、時には顔の方まで吹き上がってくるんだよ。お陰で潮を吹き終わった頃は、全身潮でズブ濡れ状態になるんだよ、これもアンタが“潮を吹く女性は感度がいい証拠”とオレに教えてくれたから、彼女に“潮は我慢することなく精一杯吹けばいい”と褒めてやった結果なんだよ。
 
はじめの頃はオチョコ3杯分くらいの少ない量だったけれど、褒めて好きに出させているうちにコップ1杯分となり、それがコップ2杯から3杯分となり、今ではペットボトルの3本から4本分は吹くようになったんだよ。恐ろしいもんだね、女の体っていうものは、あんな大量の潮を吹くところを持っているんだから。アンタが以前、“AV女優は2リットル分の潮を吹く”と言っていたけれど、はじめは、そんなバカなと本気にしなかったんだよ。
 
でも本当だって、この頃よくわかる。オレとSEXをする度に1リットルから2リットル近くの潮を、感じて吹きまくる彼女が可愛くてね。つい先月、彼女のためにマンションを1つ、プレゼントしてやったんだよ。あれほど気持ちよく潮を吹く女はもう二度と現れない気がしてね、手放すのが惜しくなったんだよ。
 
“キンチャク”や“ミミズ千匹”“万力”といった色々な名器の…

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